ペリー・ローダンあらすじ・第１３サイクル「バルディオク」（400〜434巻／800〜867話） |
・巻数：400〜434巻（800〜867話） ・期間：3583年〜？年 ・舞台：故郷銀河系／ニパソル＝ソン銀河／ガヌール銀河／バルクセフト銀河 ３５８３年４月。ローダンたちの《ソル》は、超越知性体「テルムの女帝」に導かれ、女帝の本拠『ニパソル＝ソン銀河』に到着しました。ローダンたちは女帝から得た情報を元に、さらに地球が現在位置する『ガヌール銀河』へと向かい、ようやく地球を発見しました。ところが、地球は未知勢力（＝超越知性体バルディオクの配下）に制圧されていました。ローダンたちは、アラスカたち「テラ・パトロール」と合流し、地球奪回の戦いを開始しました。激戦の末、ローダンたちはバルディオクの分身的な存在『具象』たち三体を捕え、バルディオク配下勢力をメダイロン星系から追い払いますが、三具象の内部からはより強大な第四具象『ブルロク』が出現し、三具象を殺した後、ローダンを拉致して姿を消してしまいました。 同じ頃、超越知性体“それ”は、３５８１年に吸収した２００億人のテラナーを元に超人類『コンセプト』を生み出しました。コンセプトは謎めいた目的のため、メダイロン星系の惑星ゴシュモス・キャッスルを改造し、人工惑星『エデンII』を作り上げました。 一方、銀河系では、ケロスカーたちの立案した「８０年計画」が進行し、ついにマスティベック人がラール人との同盟を破棄して銀河系から撤退しました。その結果、ラール人はエネルギー補給の手段を失い、もはや銀河系支配どころではなくなってしまいました。ラール人は一時的に銀河系を放棄することを決意し、３５８５年３月、人工ブラックホールを製造して次元トンネル経由で「ダッカル次元風船」へと退却しました。しかしダッカル次元風船はもはや出口の無い袋小路状態だったため、ラール人艦隊は二度と銀河系へ戻る事はありませんでした。かくして、銀河系はラール人の支配から解放され、後ろ盾を失った超重族も権力を喪失しました。ラール人司令官ホトレノル＝タアクは、クーデターで失脚した後銀河系に残っていた事が解り、テラナーに客分として迎えられました。 その直後、“それ”はガヌール銀河の地球と月を銀河系に送り返し、地球と月は１２５年ぶりに太陽系に帰還しました。また、コンセプトたちは超越知性体への進化を目指し、“それ”から独立してエデンIIで未知なる目標に旅立っていきました。 （４００巻〜４２５巻／８００話〜８４９話）（３５８３年４月〜３５８５年５月） 銀河系では、惑星ガイアや銀河系各地に避難していたテラナーが次々と地球に帰還し、地球の復興が始められました。新アインシュタイン帝国（ＮＥＩ）は発展的に解消され、改めて地球を中心とする新国家『自由テラナー連盟（ＬＦＴ）』が建国されました。しかし、時を同じくして権力を狙うガイア人ミュータント『ボイト・マルゴル』が暗躍を開始しました。また、“それ”はテラナーに対し「２億光年はなれた『チューシク銀河』に遠征し、《パン＝タウ＝ラ》の危機に対処せよ」という謎めいた指示を与えました。ネーサンは、その任務用に、未知技術を使用した超巨大宇宙船『《バジス》』を建造しました。またクレタ島からは、数千年前から眠っていた異星人女性『デメテル』が発見されました。 一方、ブルロクに捕まったローダンは、バルディオクの中枢『バルクセフト銀河』に連行され、バルディオクの過去の歴史を教えられました。数百万年前、宇宙のどこかに『強者』という七人の不死のヒューマノイドが存在し、謎の『物質の泉』の向こう側にいるという未知勢力のために働いていました。彼らは拠点『宇宙の城』や巨大宇宙船『播種船』を与えられ、宇宙に生命を生み出していました。しかし七人の一人『強者バルディオク』は、与えられた力を悪用しようとしたため、罰として脳だけを取り出され未開惑星に置き去りにされました。その後、脳は奇跡的偶然によって惑星の植物や動物と融合した超巨大脳となり、その結果「超越知性体バルディオク」が誕生したのでした。その後、バルディオクは眠りつづけた状態で無意識のうちに勢力を拡大し、テルムの女帝との戦争を続けていたのでした。 ローダンは追放以来眠りつづけていたバルディオクと接触して目覚めさせ、バルディオクが悪夢から解放された事で、バルディオクとテルムの女帝の戦争は終結しました。やがてローダンを探していた《ソル》がバルクセフト銀河に到着したため、ローダンはバルディオクの脳を《ソル》でニパソル＝ソン銀河の女帝の下に送り届けました。ローダンは、女帝が遥か太古から、七強者の活動やバルディオクの離反と超越知性体への発展、などを見守っており、バルディオクとの融合を望んでいたことを知りました。ブルロクはバルディオクに取って代わろうと反乱を起こしますが、バルディオクはブルロクに勝利し、最終的に「テルムの女帝」と融合しました。ローダンはバルディオクの最後の望みを聞き、「チューシク銀河」に有る播種船《パン＝タウ＝ラ》を探す事を決意しました。 （４２５巻〜４３４巻／８５０話〜８６７話）（不明：３５８４年１２月頃？〜３５８６年３月頃？） |