ペリー・ローダンあらすじ・第８サイクル「大群」（250〜285巻／500〜569話） |
・巻数：２５０〜２８５巻（５００〜５６９話） ・期間：３４３８〜３４４３年 ・舞台：銀河系・『大群』 ３４３８年７月、ローダン達はグルエルフィン銀河での戦いを終え、故郷へと向かっていました。ところが《マルコ・ポーロ》艦内で「新人類『ホモ･スペリオル』」による破壊工作が行われた結果、艦は「時間収縮効果」に巻き込まれ、一瞬にして３年後の３４４１年６月に吹き飛ばされてしまいました。 しかもこの空白の３年の間に、銀河系は新たなる敵の侵略を受けていました。未知の敵は、”移動する星団”『大群』によって銀河系に襲来し、大群より発進させた宇宙船団で特殊放射線を散布して銀河系の「重力定数」を変化させて知能低下現象（痴呆化）を引き起こし、さらには多数の惑星の環境を改造しては「黄色い征服者（カルティス）」の繁殖地にしていたのです。 ローダン達は痴呆化を免れたごく少数の「免疫者」を率いて、ただちに大群に戦いを挑みました。そして、テラナーは銀河系の各地で謎の「秘密帝国」の住人「サイノス」と遭遇する事になりました。 ３４４２年、ローダン達は大群のバリアを突破して内部に強行突入し、大群の支配者「大群偽神（カルドゥルス）」を発見しました。偽神はカルティスの繁殖時に入手できる物質で永遠の命を保っており、銀河系全体をカルティスの繁殖地にするために侵略を行っていたのです。 やがて、太陽系は偶然から大群の内部に飲み込まれてしまいますが、ローダンはこれを機会に大群に大反撃を仕掛け、サイノスと協力して大群の中枢惑星の制圧に成功しました。そしてついにこの時、サイノスから大群や偽神との関係が明かされました。 大群は、遥かな昔、超種族「大群の建設者」が作った、銀河系規模で生物の知性を向上させるためのシステムでした。サイノスは建設者から大群の運営を任されていましたが、紀元前１００万年頃カルドゥルスのクーデターにより地位を追われ、銀河系に追放されてしまいました。以来１００万年間サイノスは銀河系に潜んで復讐の機会を伺っており、大群が銀河系に再来した時行動を開始したのでした。 サイノスは中枢惑星からハイパーエネルギーを放射して大群偽神を一掃し、ついに大群の支配権を取り戻しました。その後、彼らは同盟していたテラナーを裏切り、テラナーを自分たちの補助種族にしようとしますが、ローダンはタイムマシンをちらつかせたハッタリで逆にサイノスを脅迫し、太陽系をかつての位置に戻させました。 ３４４３年６月、ついにサイノスはテラナーと和解し、大群の１００万年後の再訪を予告して平和的に銀河系を後にしたのでした。 |