ペリー・ローダンあらすじ・第４サイクル「第二帝国」（75〜100巻／150〜199話） |
・巻数：７５〜１００巻（１５０〜１９９話） ・期間：２３２６〜２３２９年 ・舞台：銀河系（イーストサイド・中枢部） ２３２６年、ローダンは『連合帝国』の元首『大執政官』の地位にありました。ポスビ・ローリン危機の去った直後の２１１５年にアトランは皇帝の地位を去って権力をローダンに譲り、その時に太陽系・アルコンの二大星間帝国が合体して連合帝国が誕生したのです。その後アトランは『ＵＳＯ（ユナイテッド・スターズ・オーガニゼーション）』を設立して、そのトップ『政務大提督』に就任し、以後銀河の悪と戦っていました。 ２３２６年に、突如《それ》が「巨大な危機から逃げるため」と言い残して姿を消しました。《それ》はテラナーに処置していた細胞活性シャワーの代わりとして２５個の細胞活性装置を銀河各地にばらまいていきますが、これは誰にでも使える物だった為、不死を求める銀河種族による猛烈な争奪戦が展開されました。結局見つかった装置は１９個で、装置が間に合わずに多くの不死者が世を去ることになりました（７５〜７８巻）。 やがて帝国の２００以上の惑星で『ホルンシュレッケ』という芋虫のような生物が大量発生しました。ホルンシュレッケは、強酸を吐いて全ての物質を粥の様に溶かして食料とし、細胞分裂の要領で繁殖したため、惑星は瞬く間に荒廃し、『モルケックス』という物質で多い尽くされてしまいました。しかもその後には、ドラゴンの様な怪物『シュレックヴルム』が出現し、混乱を助長しました。 シュレックヴルム達の繁殖を助けているのは、『恵み多き者たち』と呼ばれる未知の種族『ブルー族』でした。ブルー族は銀河系イーストサイドの巨大星間国家『第二帝国』の支配者であり、やがて両帝国は全面戦争に突入しました。連合帝国は技術面で優位に立ちながら、ブルー族のモルケックス製の装甲を破壊できないため敗北を重ねました。しかし遂に対モルケックス爆弾が開発され戦況は一変、ブルー族は敗北し、以後同族による内戦へ突入してゆきました（７９〜８９巻）。 ２３２８年、辺境で会談していたローダン・アトラン一行は、テラの植民星の一つ『プロフォス』の軍に捕らえられました｡プロフォスの総統『イラチオ・ホンドロ』は、ローダンに代わり連合帝国の支配者となる事を夢見ており、しかも細胞活性装置を所有しているため不老不死でした。ローダン達はホンドロの手を逃れ、反ホンドロ勢力や未知の種族等に翻弄されながらも、必死の逃避行の末地球に帰り着きました。しかし、ローダンの失踪の間に連合帝国は分解状態となり、有名無実の存在と成り果てていました。そのため、ローダンは２３２９年３月に連合帝国の解散を宣言しました。 太陽系帝国はすぐさま逆襲に転じ、工作員の力でプロフォスに反乱を起こしてホンドロを失脚させ、新総統には抵抗組織のリーダーの娘だった『モリー・アブロ』が就きました。ホンドロは逃亡先で死にますが、死の間際に自分の細胞活性装置をモリーに残しました（９０〜９９巻）。 ローダンとモリーの間には長い逃避行の間に愛が芽生えており、遂に二人の結婚式が行われる事になりました。しかし、同じ頃アコンの陰謀によりアルコン星系にブルー族の攻撃が行われ、軍事惑星アルコンＩＩＩは破壊されてしまいました。これでアルコン帝国は完全に銀河の表舞台から脱落することになったのでした（１００巻）。 |