ペリー・ローダンあらすじ・第２サイクル「アトランとアルコン」（25〜50巻／50〜99話） |
・巻数：２５〜５０巻（５０〜９９話） ・期間：２０４０〜２０４５年 ・舞台：銀河系・ドルーフ宇宙 地球ではあの偽装作戦から５６年が過ぎ、２０４０年を迎えていました。人類世界は１９９０年に「太陽系帝国」として統一され、「第一執政官」ローダンの元、小規模ながら侮れない勢力へと成長していました。またローダンはトーラと結婚し、息子も生まれていました。 ２０４０年、突然地球にアルコン人「アトラン」が現れました。アトランは神秘の装置「細胞活性装置」を持つ不死者で、１万年前から地球に孤立状態であり、いつかアルコンへ帰還することを夢見ていました｡当初ローダンとアトランは激しく対立しますが、すぐさま親友となりました。 やがて、偶然ローダンの生存を知ったロボット摂政が救援を求めてきました。アルコン帝国は１０年ほど前から「惑星上から生物を丸ごと消し去る」という未知の敵に攻撃され、自分たちでは全く対処出来ない状態だったのです。要請に応じて調査を始めたローダン達は、これが「時間の流れの異なる宇宙」からの侵略であると知り、この敵を「ドルーフ」と名付けました。 ドルーフは１万年前にもこの宇宙を襲っていました。当時アルコンの一艦隊の指令だったアトランは、太陽系に有ったアルコン植民地を守るためドルーフ危機と戦い、ただ１人生き延びました。その際、《それ》から、ドルーフと戦うため細胞活性装置を貰ったのです。 摂政は太陽系帝国をパートナーと言いながらも、密かに場所を探し出し支配下に置こうと目論んでいました。しかしローダン側もそれに気が付いており、様々な方法で対抗、両帝国の危うい関係が続きました。 ２０４３年、通常宇宙（アインシュタイン宇宙）とドルーフ宇宙の接近が頂点に達した事で、両宇宙間に大穴「重積前線（放電ゾーン、放電漏斗）」が開き、船の行き来が可能となりました。かくしてアルコン・ドルーフの二大勢力は大艦隊で直接対決を始めます。ローダン達は密かにドルーフ宇宙へ乗り込み、彼らとも同盟を結び、裏からアルコン打倒を支援します。しかし、ドルーフはアルコン帝国だけでなく、いずれは太陽系帝国も支配するつもりでおり、ローダン側もそれは百も承知です。ここに太陽系帝国・アルコン帝国・ドルーフの三つ巴の虚虚実実の戦いが始まりました。 激しい戦いが続く中、ローダン達は、「やがてドルーフ宇宙との距離が離れドルーフ禍が消滅すれば、アルコン帝国は次は太陽系帝国を攻撃してくる」と予想していました。そのためローダン達はドルーフ危機が続く間に惑星アルコンＩＩＩへ潜入し、摂政を破壊しようとしました。この計画は失敗してしまいますが、攻撃部隊に参加していたアトランが摂政に「まだ活力を保っているアルコン人」と認定された結果、摂政は権力を自ら放棄し、代わってアトランが皇帝「ゴノツァル八世」として即位しました。こうしてアルコン帝国は太陽系帝国の敵では無くなったのです。ドルーフ艦隊が太陽系を襲撃し危機に陥った時、アトランは救援艦隊を派遣し、友情を証明して見せました。しかし、これで遂に太陽系の位置は帝国中に知られてしまう事になったのです。 時が経ち、通常宇宙とドルーフ宇宙との距離が離れたため、ドルーフ禍は消滅し、宇宙には平穏が戻ってきました。しかし、ローダンは息子「トマス・カーディフ」との確執、愛する妻トーラや親友クレストの相次ぐ死、等、悲しい出来事を体験しなければなりませんでした。 |