ペリー・ローダンあらすじ・第１サイクル「第三勢力」（1〜25巻／1〜49話） |
| ■１巻「大宇宙を継ぐ者」(1971.07) |
◇１話 スターダスト計画（Ｋ・Ｈ・シェール）（初）(訳者：松谷健二) アメリカ合衆国宇宙軍の月ロケット『《スターダスト》』は『ペリー・ローダン少佐』指揮のもと、人類初の有人月着陸を目指すが、着陸直前に謎の敵の妨害で不時着してしまう。ローダン達は月面で不時着した巨大宇宙船を発見し、乗員の『アルコン人』と遭遇した。アルコン人は人類より遥かに進んだ文明を持つ種族だったが、今では精神的に衰退し、宇宙船の修理も出来ないでいた。乗員で正常なのは最高責任者『クレスト』と女船長『トーラ』のみで、さらにクレストは重度の白血病だった。 ローダンはクレストを治療するため地球へ向かうが、故障のふりをして中国のゴビ砂漠に着陸した｡ローダンは、クレストの自由意志を尊重し、アメリカなど特定国家にその知識を独占させないことを決意していた。ローダン達はこの時からいかなる国家にも属さない「第三勢力」となった。（？年６月） （「《第三勢力》」サイクル開幕） ------------------------------------------------------------------- ◇２話 《第三勢力》（クラーク・ダールトン）（初）(訳者：松谷健二) ローダンは中立勢力「第三勢力」設立を宣言し、直径２キロのエネルギーバリアに立てこもると、異星の超技術を発見した事を全世界に連絡した。ブルはオーストラリアから白血病治療の権威「ハガード博士」を連れ帰った。世界三大勢力は異星文明の話を信用せず、混乱の中で全面核戦争が勃発するが、ローダンはアルコン技術で戦いを中止させた。三大勢力は打倒ローダンのために急遽結束した。（？年？月） |
| ■２巻「銀河の神々のたそがれ」(1971.10) |
◇３話 ドームの危機（Ｋ・Ｈ・シェール）(訳者：松谷健二) スターダストはアジア連合軍の猛攻でバリアが崩壊寸前となり、さらに通信機の故障で月との連絡が途絶してしまう。しかし病が癒えて目覚めたクレストが通信機を修理し、トーラは『搭載艇』で駆けつけて包囲軍を一掃した。しかし、その間隙を付いて月に飛んだ世界三大勢力のロケットは、新型水爆『接触反応爆弾（メソン触媒水爆）』でアルコン宇宙船を破壊した。（１９７１年７月２９日〜８月下旬） ------------------------------------------------------------------- ◇４話 神々のたそがれ（クラーク・ダールトン）(訳者：松谷健二) 世界三大勢力は、スターダストの地下にトンネルを掘り、バリアの無い地下から水爆を爆発させる作戦を開始した。同じ頃、ローダンの思想に共感するテレパス『ジョン・マーシャル』とテレポーター『タコ・カクタ』が相次いで第三勢力に参加した。ローダンはタコからトンネルの事を聞き、地下トンネルを破壊した。（１９７１年８月下旬頃？） |
| ■３巻 「ミュータント部隊」(1971.12) |
◇５話 非常警報（クルト・マール）（初）(訳者：松谷健二) ローダン達は超光速宇宙船を建造するため、秘密裏に世界中の企業との接触を開始した。一方、月面のアルコン宇宙船の残骸からは超光速救難信号が発信されていた。この信号を受け、アルコン人に敵対する『ファンタン星人』の宇宙船が太陽系に出現したが、ローダン達は撃破に成功した。世界三大勢力はこの危機をきっかけに第三勢力と和解した。（１９７１年８月下旬頃？） ------------------------------------------------------------------- ◆６話 ミュータント部隊（Ｗ・Ｗ・ショルス）（初）(訳者：松谷健二) 第三勢力は資金難を解決するため、経済の専門家『ホーマー・Ｇ・アダムス』をスカウトした。アダムスは会社『ジェネラル・コスミック・カンパニー（ＧＣＣ）』を設立し、たちまち大企業に成長させた。ローダンは世界中から超能力を持つミュータントを集め、『ミュータント部隊』を結成した。一方、地球にはアルコン人の宿敵の一つ『ＩＶｓ（精神寄生体）』の侵攻が始まっていた。第三勢力は地球上空のＩＶｓの宇宙船を破壊し侵攻を撃退した。（１９７１年８月下旬頃？〜年末？） |
| ■４巻「謎の金星基地」(1972.06) |
◇７話 宇宙からの侵略（クラーク・ダールトン）(訳者：松谷健二) 第三勢力は世界各地でＩＶｓの再侵攻が始まった事を知り､結成したばかりのミュータント部隊を投入した。ミュータント部隊は、ＩＶｓの出撃基地がチベット山中に有る事を突き止め､これを破壊した。しかし戦いの中で、部隊員の時間移動能力者エラートは、精神が時空の彼方に投げ出されて行方不明となってしまう。ローダンはエラートの体をピラミッドに安置した。（１９７２年２月頃？〜５月） ------------------------------------------------------------------- ◆８話 謎の金星基地（クルト・マール）(訳者：松谷健二) 第三勢力は、ＩＶｓの侵攻に備えた退避基地を作るため、金星探査に出発した。ローダン達は、金星で１万年前にアルコン人植民者が作った巨大要塞を発見し、第三勢力は新たな戦力を得た。（１９７２年５月頃） |
| ■５巻「決戦！ ヴェガ星域」(1972.10) |
◇９話 地球救援（Ｗ・Ｗ・ショルス）(訳者：松谷健二) ローダン達は金星基地を調査し、残されていた『宇宙戦闘機』を入手した。同じ頃、地球ではまたＩＶｓの侵略が開始され、ニューヨークはＩＶｓに制圧されてしまった。第三勢力はＩＶｓに乗っ取られた人間を探知する装置を開発し、地球に潜入したＩＶｓを探知し、ニューヨークを解放した。ローダン達はＩＶｓに今後太陽系への接近を禁止して、母星系へと送還した。（１９７２年６月頃〜８月初頭） ------------------------------------------------------------------- ◆１０話 決戦！ ヴェガ星域（Ｋ・Ｈ・シェール）(訳者：松谷健二) １９７５年５月。太陽系から２７光年はなれた『ヴェガ星系』に超光速宇宙船団の出現が観測された。ローダンは、太陽系を狙う何者かが誤ってヴェガに出現したと判断し、偵察に出発した。ヴェガでは、トカゲ種族『トプシダー人』の大艦隊が、現地の種族『フェロン人』を制圧しつつあった。ローダン達はフェロン人の側で戦うが、トプシダーが鹵獲していたアルコンの『イムペリウム級戦艦』の攻撃で宇宙船に大損害を受け、太陽系に帰還できなくなってしまった。（１９７５年５月２５日〜） |
| ■６巻「時間地下庫の秘密」(1973.01) |
◇１１話 ミュータント作戦（クルト・マール）(訳者：松谷健二) ローダン達は惑星フェロルに潜入すると、フェロン人レジスタンスの援助やミュータントの能力により、首尾良くアルコン戦艦を奪取した。そして、トプシダー艦隊に大打撃を与えると、乗員を補充するため一旦太陽系に帰還することにした。（１９７５年５月〜６月頃） ------------------------------------------------------------------- ◆１２話 時間地下庫の秘密（クラーク・ダールトン）(訳者：松谷健二) ローダン達は奪った戦艦『《スターダストＩＩ》』で一旦地球に帰還し、乗員の補充・訓練を行うと、再びヴェガ星系に舞い戻った。ミュータント部隊の超能力攻撃に混乱したトプシダーは、フェロルを放棄して第４０番惑星の６個の月に立てこもった。ローダン達は、太古にフェロルに降り立った未知種族『太陽よりも長く生きる生物』が残した五次元バリアを解除し、格納されていた物質転送機の設計図を手に入れた。（１９７５年７月頃） |
| ■７巻「六つの月の要塞」(1973.02) |
| ■８巻「銀河の時空を抜けて」(1973.04) |
| ■９巻「死にゆく太陽の惑星」(1973.07) |
| ■１０巻「宇宙の不死者」(1973.09) |
◇１９話 宇宙の不死者（Ｋ・Ｈ・シェール）(訳者：松谷健二) 《スターダストII》がヴェガ星系に帰還してみると、恒星ヴェガは不死者の力により常識を超えた速度で超新星化しつつあった。フェロン人を救うには永遠の生命の秘密を解き明かすしかなく、ローダン達は急ぎ「永遠の生命の星」のポジションへと旅立った。ローダン達は無数の障害を突破し、遂に不死者と対面した。不死者とは一種族がまるごと精神生命体へと進化した存在だった。不死者はアルコン人にはもはや永遠の命を得る資格がないと告げ、代わりにローダンおよびローダンの許可したテラナーにだけ６２年間の不老措置を与えると告げた。ローダンとブルは６２年間老いない相対的不死者となった。 ------------------------------------------------------------------- ◇２０話 金星の危機（クルト・マール）(訳者：松谷健二) ローダン達が地球に帰還してみると、知らない間に４年以上も時間が経過し１９８０年５月になっていた。「永遠の生命の星」では外界とは時間の流れが全く違っていたためだった。そして東ブロックはローダン達は死んだと見なし、クーデターで誕生した軍事政権が世界戦争を目論んでいた。ローダン達は金星に進出した東ブロック軍を蹴散らした。 |
| ■１１巻「核戦争回避せよ！」(1973.11) |
◆２１話 核戦争回避せよ！（クルト・マール）(訳者：松谷健二) ローダン達は東ブロック政府が計画していた全世界相手の核攻撃計画を簡単に阻止した。さらにローダンはデリングハウスを単身東ブロックに送り込み、政府主要閣僚を捕らえさせた。ローダンは建国１０周年を記念し、首都ギャラクト・シティを『テラニア』と改名した。 ------------------------------------------------------------------- ◇２２話 トーラの逃走（クラーク・ダールトン）(訳者：松谷健二) １９８１年５月。トーラはローダンがいつまでたってもアルコンに帰還させてくれないため、遂に単独行動を起こし、駆逐艦で金星に向かった。トーラは金星基地の通信機でアルコンと連絡をとろうとするが、識別信号を出さなかったため対空砲火で撃墜されてしまう。同様に追跡したローダン達も撃墜され、金星基地は非常事態と認識し、金星総てを封鎖する「秘密スイッチＸ」を発動してしまった。 |
（注）以下、順次追加予定。 |