ミュータント部隊と仲間たち

　ローダン・シリーズの重要要素の一つ「ミュータント部隊」、およびその他の特殊能力の持ち主達、をご紹介いたします。

１　ミュータント部隊
　１．１　ミュータント部隊メンバーリスト
　１．２　新ミュータント部隊メンバーリスト
 ２　部隊員では無いが特殊能力を持つキャラクター　

■１．「ミュータント部隊」

　超能力を持つポジティブなミュータントで構成される特殊部隊。１９７１年結成。創立時のメンバーは１８名（注：私がカウントした限りでは１７名）。隊長はテレパスのジョン・マーシャル。１９７１年、ローダンは、世界中に特殊能力を持つミュータント達が存在している事を知り、宇宙からの侵略に対抗するため彼らを召集して部隊を結成した（ただし、この時のエピソードは、「メンバーの大半をまず有無を言わさず誘拐→事情を話して事後承諾をお願いする→メンバー快諾」という流れになっており、このあたりの展開に抵抗を覚えた人は多いのでは無いでしょうか）。

　結成以後、メンバーは多少増減したが、２３２６年に細胞活性シャワー提供が停止したため、（テラナーの）部隊員は１５名に減少した。さらに２９０９年の第二次遺伝子危機では９名が死亡したため、残りメンバーはわずか５名となってしまった。物語では特に説明は無いが、（隊長が代替わりしたからか？）これ以降、部隊は「新ミュータント部隊」と呼ばれる様になっている。

■１．１　ミュータント部隊メンバーリスト（１９７１～２９０９）

名前	性別	登場	呼び名	能力	プロフィール	没年
ジョン･マーシャル	男性	１９７１年創立時メンバー	テレパス	テレパシー	オーストラリア人。元銀行員。ミュータント部隊隊長。偶然能力に目覚めたあと、ローダンの主張に賛同して協力者になった。２９０９年に第二次遺伝子危機で死亡（暴走した仲間のミュータント達に殺害された）。	２９０９年
アンネ･スローン	女性	１９７１年創立時メンバー	テレキネス	テレキネシス	アメリカ人。幼い頃から能力に目覚めており、政府のために工作員の様な仕事をしていた。第三勢力にスパイのために派遣されたが、そのまま協力者になった。のちに同僚のラルフ･マルテンと結婚して娘ローリーをもうけた。２３２６年に細胞活性装置を狙ったアンティに殺害された。	２３２６年
タコ・カクタ	男性	１９７１年創立時メンバー	テレポーター	テレポーテーション	日本人。元技術者。第三勢力ドームの攻撃軍に参加していたが、ローダンの考え方に賛同して協力者になった。第二次遺伝子危機で死亡（暴走の果てに死亡）。ただし精神は死の瞬間に肉体を離脱し、暴走した他の七名の精神と「プシ物質」のブロックを形成してハイパー空間に移動し、以後５００年間さまよった末に、３４４４年に地球に帰還した。	２９０９年
ラス・ツバイ	男性	１９７１年創立時メンバー	テレポーター	テレポーテーション	スーダン人。元医療関係者。ジャングルで遭難中能力が覚醒した。好物はチョコレート。新ミュータント部隊（２９０９年～）では副隊長を勤める。	存命
エルンスト・エラート（１）	男性	１９７１年創立時メンバー	テレテンポラリア（時間移動能力者）	テレテンポレート（時間移動能力）	ドイツ人。元作家。幽体離脱して精神が時空間を移動できる。１９７２年に精神が行方不明になったが、２０４３年にドルーフの一人に宿っていることが解り、翌２０４４年に地球に帰還した。しかし、その時には時間移動能力は喪失していた。 →エラート（２）へ	存命？
ホーマー・Ｇ（ガーシュイン）・アダムス	男性	１９７１年創立時メンバー	（無し）	カメラ的記憶能力	イギリス人。元詐欺師。財務の天才。第三勢力時代からずっと財務相を努める。実戦に出ることは無い。一度見聞きした事は忘れない特別な記憶力の持ち主。「半ミュータント」扱い。なお「新ミュータント部隊」では隊員にカウントされていない。	存命
アンドレ・ノワール	男性	１９７１年創立時メンバー	ヒュプノ（催眠暗示能力）テレパス？	催眠暗示能力テレパシー？	フランス人。他人に催眠暗示をかけ、自分の意思を押し付ける能力を持つ。他に「テレパシーを開発した」という描写も有るが、公式設定には昇格しなかった模様。第二次遺伝子危機で死亡（暴走の果てに死亡）。ただし精神は死の瞬間に肉体を離脱し、暴走した他の七名の精神と「プシ物質」のブロックを形成してハイパー空間に移動し、以後５００年間さまよった末に、３４４４年に地球に帰還した。	２９０９年
キタイ・イシバシ	男性	１９７１年創立時メンバー	暗示能力者	催眠暗示能力	日本人。他人に催眠暗示をかけ、自分の意思を押し付ける能力を持つ。彼の能力は「ヒュプノ」とどう違うのかは明確な説明が無い。第一次遺伝子危機で狂気に陥った八人のミュータントのリーダー格となった。リバルド・コレッロの父親。第二次遺伝子危機で死亡（暴走の果てに死亡）。ただし精神は死の瞬間に肉体を離脱し、暴走した他の七名の精神と「プシ物質」のブロックを形成してハイパー空間に移動し、以後５００年間さまよった末に、３４４４年に地球に帰還した。	２９０９年
ラルフ・マルテン	男性	１９７１年創立時メンバー	テレオプティカー	？	父はドイツ人＆母は日本人。元商人。自分の精神を遮蔽し、他の生物の目･耳から情報を掴む事が出来る。のちにアンネ･スローンと結婚し、娘ローリーをもうけた。第二次遺伝子危機で死亡（暴走の果てに死亡）。ただし精神は死の瞬間に肉体を離脱し、暴走した他の七名の精神と「プシ物質」のブロックを形成してハイパー空間に移動し、以後５００年間さまよった末に、３４４４年に地球に帰還した。	２９０９年
ウリウ・セング	男性	１９７１年創立時メンバー	透視能力者	透視能力	日本人。元炭鉱夫。固体を透視出来、また原子構造を解析できる。第二次遺伝子危機で死亡（暴走の果てに死亡）。ただし精神は死の瞬間に肉体を離脱し、暴走した他の七名の精神と「プシ物質」のブロックを形成してハイパー空間に移動し、以後５００年間さまよった末に、３４４４年に地球に帰還した。	２９０９年
フェルマー・ロイド	男性	１９７１年創立時メンバー	探知者テレパス？	脳波探知能力テレパシー？	アメリカ人。元原子力関係の技術者。「近くに居る生命体の脳波を探知する能力」の持ち主。しかし、話によって「脳波で個体を区別できる」から「探知した脳波を分析し、相手の名前から能力までを読み取れる」等、能力の説明に差が有る。　また、「脳波探知はテレパシーに似ている能力」とも「他にテレパシーを使える」とも書かれており、正確なところは明らかではない。　新ミュータント部隊（２９０９年～）では隊長を勤める。	存命
タマ・ヨキダ	男性	１９７１年創立時メンバー	テレキネス	テレキネシス	日本人。元天文学者。イシ・マツの恋人？第二次遺伝子危機で死亡（暴走の果てに死亡）。ただし精神は死の瞬間に肉体を離脱し、暴走した他の七名の精神と「プシ物質」のブロックを形成してハイパー空間に移動し、以後５００年間さまよった末に、３４４４年に地球に帰還した。	２９０９年
イシ・マツ	女性	１９７１年創立時メンバー	テレキネス？テレパス？	テレキネシス？テレパシー？	日本人。タマ・ヨキダの恋人？（４巻・前）念動力が主能力だが、念力で「手探り」する事で一種の透視も行える（６巻・後）いつの間にかテレパスに設定変更され、サブで「念力による透視」も使える事になっていた（ちなみに同じく６巻・後ですぐローダンと別れ別れになるような事を匂わせていますが、全然そんな話はありませんでした）	？
ソン・オークラ	男性	１９７１年創立時メンバー	周波数透視者	周波数透視能力	日本人。不可視光線（特に赤外線）を見ることが出来る。第二次遺伝子危機で死亡（暴走の果てに死亡）。ただし精神は死の瞬間に肉体を離脱し、暴走した他の七名の精神と「プシ物質」のブロックを形成してハイパー空間に移動し、以後５００年間さまよった末に、３４４４年に地球に帰還した。	２９０９年
タナカ・セイコ	男性	１９７１年創立時メンバー	探知者	（無し）	日本人。電波を受信し、意味があるものなら理解できる。「永遠の生命の星」探索エピソードでは大活躍したが、以後出番無し。	？
ドイツ・アタカ	男性	１９７１年創立時メンバー	超聴覚能力者	超聴覚	日本人。超音波を聞くことが出来る。また無意識的なテレパシー能力と連動しており、言語であれば内容を理解できる事も有る。第三勢力時代のみ登場。	？
ノモ・ヤトゥヒン	男性	１９７１年創立時メンバー	テレパス	テレパシー	日本人。性格に問題が有ったため生命延長措置（細胞活性シャワー）を受けられなかったが、それを恨み、２０４０年にローダンを裏切った。最後に自殺した。	２０４０年
ベティ・タウフリー	女性	１９７２年	テレパステレキネス	テレパシーテレキネシス	アメリカ人（４巻ではニューメキシコ州出身なのでメキシコ人扱いだった）。真のミュータント（新世代人類）で、６歳時点で知能指数は既に大人の二倍有った。二つの能力を併せ持ち、どちらも部隊屈指のレベル。父親の死亡後、エリック・マノリ医師の養子になった。第二次遺伝子危機で死亡（暴走の果てに死亡）。ただし精神は死の瞬間に肉体を離脱し、暴走した他の七名の精神と「プシ物質」のブロックを形成してハイパー空間に移動し、以後５００年間さまよった末に、３４４４年に地球に帰還した。	２９０９年
グッキー	男性	１９７５年	テレパステレキネステレポーター	テレパシーテレキネシステレポーテーション	ネズミ＝ビーバー。惑星トラムプ出身。ローダン一行がトラムプへ立ち寄った時に密航し、そのまま仲間になった。当初はテレキネスだけだったが、のちに他の二つの能力も開発した。自称「グック少尉」。かぶらが好物。部隊最強のメンバーと言える。	存命
タチアナ・ミハロバナ	女性	１９８１年	テレパス	テレパシー対催眠暗示	ロシア人？超ミュータント『オーヴァヘッド』の部下だったが、オーヴァヘッドの真の性格を知り、自発的に第三勢力に転向した。催眠暗示を受け付けない。	？
イワン・イワノビッチ・ゴラチン	男性	１９８１年	点火能力者	点火能力	シベリア出身。双頭で緑の皮膚。右の頭がイワン、左がイワノビッチ。念じるだけで炭素かカルシウムに核分裂反応を起こし爆発させる能力を持つ。超ミュータント『オーヴァヘッド』の部下だったが、ローダン達によってオーヴァヘッドの暗示から解放され、第三勢力に転向した。３４３２年にスーパーミュータント「リバルド・コレッロ」の部下との戦いで戦死した。	３４３２年
ローリー・マルテン	女性	２０４０年	テレパス分子変形能力者	テレパシー分子変形能力	ラルフ･マルテン＆アンネ･スローンの娘。分子を変形させて壁抜けが出来る。最初は結構マガママ娘だった。２４３６年にアコン人に殺害された。	２４３６年
ラルフ・シケロン	男性	２０４０年	超聴覚能力者	超聴覚能力	台詞の上だけで登場。惑星ヴォラトでの任務中に、裏切ったミュータント部隊員に殺された。	２０４０年
グレゴール・トロプノフ	男性	２０４０年	ヒュプノ	催眠暗示能力	超ミュータント『オーヴァヘッド』の部下だったが、オーヴァヘッド死亡後、第三勢力に転向した。性格に問題が有り生命延長措置（細胞活性シャワー）を受けられなかったが、それを恨み、２０４０年にローダンを裏切った。最後は射殺された。	２０４０年
ヨースト・クルマン	男性	２０４１年	マイクロ＝オプティカー	？	目の焦点距離を自由に変化させ、顕微鏡的視力を持つ。惑星スヴォーフォン駐在員。	？
サミー・ゴルトシュタイン	男性	２０４３年３７巻・後	テレパス	テレパシー	３７巻＆４６巻の「分子変形能力者」絡みの外伝的エピソード（いずれも作者はフォルツ）でのみ活躍している。また６０巻・１１９話「破滅への種子（フォルツ）」（２１０３年）でも名前だけだが登場しているので、細胞活性シャワーは受けられたらしい。	？
イルツ	女性	２１１２年６３巻・後	テレパステレキネステレポーター	テレパシーテレキネシステレポーテーション	ネズミ＝ビーバー。２０４５年の惑星トラムプの崩壊時にグッキーに救助され、火星で育った世代の一人。２１１２年にグッキーの下につく形で部隊に参加した。のちにグッキーと結婚して、息子ジャンピーをもうけた。グッキー相手には催眠暗示も使っている。２４３７年～３４３０年の間のどこかで死亡。	？
オルフ・スタッゲ	男性	２１１３年６９巻・前	テレパスパッシブ・テレポーター	テレパシーパッシブなテレポーテーション	２０９０年生まれ。スカンディナヴィア出身。２１１３年時点で伍長。パッシブなテレポーテーション＝他のテレポーターがテレポーテーションする際だけ同時にジャンプできる。体の接触は不要。６９巻・前「銀河への強襲」で初登場で戦死した。	２１１３年
エルンスト・エラート（２）	男性	（２１１３年）	ポーラー	？	幽体離脱をして空間を自由に移動し、他の生物に取り付いて体を操る能力を持つ。部隊員の中でも特別な存在であり、他のテラナーが知らない幾多の世界を渡り歩いていた。２１１３年にポスビのフラグメント船のプラズマ脳を制圧しようとして失敗し、また行方不明になった。肉体は瞬時に腐敗・崩壊した。 →エラート（３）へ	存命？
エルンスト・エラート（３）	男性	（２４０５年）	？	？	肉体を持たず時空間をさまよう存在。１３５巻・前「時間エージェントを追って」でタコ･カクタ達と会話している。ある意味存命と言えるのかもしれない。	存命？
ジャンピー	男性	２４３５年	テレパステレキネステレポーター	テレパシーテレキネシステレポーテーション	ネズミ＝ビーバー。グッキー＆イルツ夫妻の息子。生まれたのは２４０４年だが、グッキーが最高の名前を考え続けていたため、３０年以上も名前が無かった。Ｍ－８７サイクル（１５０～２００巻）で活躍したが、グッキーとキャラがかぶるからか、出番はこのサイクルだけだった。２４３７年～３４３０年の間のどこかで死亡。	？

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■１．２　新ミュータント部隊メンバーリスト（２９０９～）

名前	性別	登場	呼び名	能力	プロフィール	没年
フェルマー・ロイド	男性	１９７１年	探知者テレパス？	脳波探知能力テレパシー？	新ミュータント部隊隊長。細胞活性装置所有者。	存命
ラス･ツバイ	男性	１９７１年	テレポーター	テレポーテーション	新ミュータント部隊副隊長。細胞活性装置所有者。	存命
グッキー	男性	１９７５年	テレパステレキネステレポーター	テレパシーテレキネシステレポーテーション	細胞活性装置所有者。	存命
イワン・イワノビッチ・ゴラチン	男性	１９８１年	点火能力者	点火能力	細胞活性装置所有者（だった）。スーパーミュータント「リバルド・コレッロ」の部下との戦いで戦死した。	３４３２年
リバルド・コレッロ	男性	３４３２年２０２巻・後	スーパーミュータント	１．催眠暗示能力２．テレプシメーション３．読心能力４．思考のエレクトロンインパルス化能力５．五次元性球状フィールド発生能力６．個体脳波の探知能力７．超心理物質作成能力８．バリア強化能力	キタイ･イシバシとアンティ女性「ジェヴォレニー・タットゥン」の息子。胎児がそのまま成長したような体のバランス。頭部が巨大すぎて普通に歩けないため、常に輸送ロボットに乗って移動する。当初はテラナーの敵だったが、アンティにかけられた催眠暗示（胎児封鎖・攻勢プログラム）が解けて味方になった。細胞活性装置所有者。１．催眠暗示能力＝自分の意思を他者に押し付ける。父親キタイ・イシバシから受け継いだ能力。２．テレプシメーション＝物質転送能力。最高２５キログラムまでの物質を受け入れ装置の無い場所へ転送する。転送は「視認できる場所」もしくは「心理的に接触している生物」の中へ行える。能力者の呼び名は「テレプシマット」。３．読心能力＝正確には「ハイパー次元性思考インパルス」をとらえる能力。コレッロはこの力で暗示をかけて操っている部下から情報を得る事が出来た。４．思考のエレクトロンインパルス化能力＝体内に持つ「ポジトロン・トランスレーター・ユニット」（？）により、思考を「エレクトロン命令インパルス」に転換できる。この力により専用の機器を思考の力だけで操作できる。能力者の呼び名は「エモシオリーダー」。５．五次元性球状フィールド発生能力＝最大直径８メートルの「五次元性球状フィールド」を作り出す能力。このフィールドに包まれたものは「五次元エネルギー凝縮体」に変換されたあと、ハイパー空間に瞬時に転送され消滅する。コレッロはこの能力を応用して３４３４年にホワルゴニウムから生み出された不安定な新元素「セクスタゴニウム」を物質として安定させた。６．個体脳波の探知能力＝特定個人の脳波を識別探知する能力。一度脳波を調査すれば、以後数十万人の中からでも、また数光年離れていても、探知する事が出来る。７．超心理物質作成能力＝「六次元領域」から「五次元エネルギー」を集め「超心理物質」に変換する。二年に一度の間隔で１０グラムだけ作成できる。この物質は１０日間だけ安定を維持したあとで爆発してエネルギーに戻るが、その時光速の２０倍で拡散し、エネルギー量はスーパーノヴァの爆発に匹敵する。８．バリア強化能力＝エネルギーバリアを思考能力で強化する。アンティである母親ジェボレニー・タットゥンから受け継いだ能力。瞬間的ならば５０００倍もの強化すら可能である。能力者の呼び名は「固体過給器」。	存命
タクヴォリアン	男性	３４３４年	モヴェーター	時間の加速・遅延	非ヒューマノイド。カピン（タケル人）の遺伝子実験で作られた人工生物。半人半馬で神話の生物ケンタウルスそのもの。目の届く範囲で時間の流れを自在に加速（最大５０倍）・減速（最大５０分の１）する事が出来る。　カピン（ガンヤス人）のオヴァロンの友人。紀元前２０万年の地球に居たが、ローダン率いる時間探検隊と出会い、オヴァロン共々一緒に３５世紀にやってきた。３４３８年にオヴァロンは故郷グルエルフィン銀河に帰還したが、彼はテラナーの元に留まった。	存命
メルコシュ	男性？	３４３４年	（無し）	夢瞑想周波転換能力	非ヒューマノイド。未知の銀河マースバルの惑星オプロン出身。通称「ガラス人間」。皮膚が透き通っており、内臓が外から見える。時間移動能力「夢瞑想」の使用中に紀元前２０万年頃のタイタンのガンヤス人基地に捕まり、この時点で夢瞑想の力は失われていた。のちにローダン率いる時間探検隊と出会い、一緒に３５世紀にやってきた。周波転換能力＝口から発する「悪しき声」で物体を破壊する。	存命
バルトン・ウィト	男性	３４３７年	テレキネス	テレキネシス	テラナー。元自由商人。３２世紀に無人惑星テクマに不時着した後ガンヤス人のロボット秘密基地に救助され、以後深層睡眠と覚醒を繰り返した数百年のうちに能力を獲得した。怠け者。	存命
ダライモク・ロルヴィク	男性	３４４１年	超心理リフレクター段階シュプーラー	？	チベット出身のアルビノ。長身で肥満体。大群の引き起こした痴呆化に免疫を持っている。ところかまわず「瞑想」を始める悪癖がある。傲慢不遜・唯我独尊な性格なのに、何故か他の人の受けは良い得なキャラクター。２８５巻では奇怪な怪物に変身したが、理由は一切謎のままで終わっている。・超心理リフレクター＝自分に向けられた超能力を跳ね返せる力の持ち主（そのためロルヴィクはあらゆる超能力攻撃に耐性がある）。また反射の際超能力を自由に変調可能。・段階シュプーラー＝物事の原因を時空間を越えて追える力の持ち主。また掴んだ情報を他の人間と心理的に共有する事が出来る。	存命
イルミナ・コチストワ	女性	３４４１年	メタバイオ変換能力者	メタパイオ変換能力	念じるだけで生物の細胞を自由に操作できる（怪我の治療から、相手の細胞の破壊まで）。	存命

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■２．部隊員では無いが特殊能力を持つキャラクター（１９７１～）

　ミュータント部隊員ではないものの、様々な特殊能力によってローダン達に協力したキャラクターを取り上げます。

名前	性別	登場	呼び名	能力	プロフィール	没年
アラン・Ｄ・マーカント	男性	１９７１年	テレパス	テレパシー	１９７１年時点でＩＩＡ（インターナショナル・インテリジェンス・エージェンシー：ＮＡＴＯの情報機関）のボスで、以降約１０００年間テラナーの情報組織の長を務めた。微弱なテレパシー能力を持ち、好感や殺意といった漠然としたレベルの感情ならばキャッチできる。「半ミュータント」に分類されている。第二次遺伝子危機で死亡（転送機の爆発に巻き込まれた）。	２９０９年
ホーマー・Ｇ（ガーシュイン）・アダムス	男性	１９７１年	（無し）	カメラ的記憶能力	「新ミュータント部隊」ではミュータントにはカウントされていないのでこちらに入れています。	存命
ハルノ	無し	１９８２年		テレパシー時空間移動生きたテレビ	球形の超生物。自称１３０万歳（当初は５００万歳と言っていた）。反宇宙から正宇宙に流れ込んだ物質から誕生した。体のサイズは自由に変えられる。時間・空間を自由に移動可能で、「時間の果て」に行ってきたとも語った。１９８２年に初めてテラナーと出会い、以後節目節目に登場して力を貸している。超知性体《それ》とも知り合いとの事。名前は最初に出会ったテラナー「ハルナハン軍曹」から付けた。・テレパシー＝到達距離２００光年・生きたテレビ＝宇宙のいかなる場所でも体の表面に映し出す事が出来る	存命
ゲッコ	男性	２３２９年	テレキネステレポーター	テレキネシステレポーテーション	ネズミ＝ビーバー。トラムプの崩壊を生き延び火星で育った世代の一人。２３２９年にローダン探索のための遠征隊を率いた。この時は単にお騒がせキャラだったが、その後能力を向上させ、２４００年の旗艦《クレストＩＩ》遭難時には救出部隊の一人として参加している。	？
シャーロック	メス	２４００年	（無し）	赤外線知覚能力高圧電流	惑星オクストーン産の猛獣「オクリル」。スペシャルパトロール軍団少尉オマール･ホークの相棒。八本足の蛙。赤外線知覚能力に優れ、数年前の事件でも再現可能で、見た映像はホークと共有できる。長く伸びる舌は高圧電流を発する。	？
ラカル・ウールヴァ	男性	２４０１年	パラスプリンター	パラスプリント	テラナー（惑星イマルト出身）。トロナルとは双子の兄弟（ただしどちらが兄で弟なのかは説明が混乱していてはっきりしない）。ＵＳＯ所属のミュータント。エネルギーの流れに乗って移動する能力を持つ。自発的に移動経路・出現先は選べないが、超空間通信波に乗れば一瞬で数万光年を移動できる等、テレポーター以上の活躍も出来る。第二次遺伝子危機で死亡（暴走したミュータント達に殺害された）。	２９０９年
トロナル・ウールヴァ	男性	２４０１年	パラスプリンター	パラスプリント	同上	２９０９年
パール･ルン	男性	２４０２年	エネルギー転換能力者	エネルギー転換能力	モドゥル人。アンドロ・ペータ星雲で「島の王たち」のために働かされていたが、テラナーに救われて協力者になった。エネルギーを任意の物質に転換する能力を持つ。２４０６年に、超種族ハトル人の最後の一人”光の守護者”テングリ・レトスと出会い、アンドロメダ星雲の戦争後の混乱を収拾するため、一緒に旅立っていった。	？
カラク	男性	２４０４年	構造ランナー	？	テラナーがアンドロメダ星雲で出会った種族「パドラー（別名「宇宙エンジニア」）」の一人。肉体の分子構造を変えて自由に壁抜けが出来る。この能力はパドラー全てが備えており、彼らはこの力を利用して複雑な機械の内部に入り込み、分解の手間をかけずに故障を直してしまう。当初誤解からテラナーを攻撃したが、すぐに和解し、島の王たちと戦う同盟者となった。	？
ラッキー・ログ	？	２４０４年	超ロボット	テレパシーテレポーテーション、他	テラナーがアンドロメダ星雲で遭遇した身長３０センチ程のロボット。未知種族の産で、テレパシー等無数の超能力を使う事が出来る。レムール人の作ったタイムマシン『時の目』と合体し、『ドゥル』という時間を超越した存在に進化した。のちに実体を持つ自分の影を投影し、カマシュ家の守護神「ルログ」として幾多の奇跡を見せた。３４４１年にドゥルから本来の姿に戻った。	存命
ガルブレイス･デイトン	男性	２９０９年	第一感情エンジニア	？	テラナー。マーカントの後継者。銀河系秘密情報局長官。周辺の生物の「情緒振動インパルス」を探知し、大まかな心情を読み取る。ミュータントでは無いが、元々の素質を「情緒アカデミー」の訓練で開花させた。細胞活性装置所有者。	存命
ロード・ツヴィーブス	男性	３４３０年	カピン探知能力者感情エンジニア本能監視者	？	ネアンデルタール人。３４３０年にトンガ海溝で見つかった未知文明（カピン）の施設で発見された。２０万年間深層睡眠状態にあった。名前は最初に発した叫び声を聞いてデイトンが名付けた。カピン探知＝近くにカピンが居ると探知できる。本能監視者＝常人以上の優れたカンの持ち主、という事らしい。　常に棍棒を持ち歩くが、中には３５世紀産の兵器が満載されている。	存命
アラスカ・シェーデレーア	男性	３４３２年	仮面の男	？	テラナー。銀河系屈指の論理学者。３４２８年に転送機で移動中、顔面に未知の物体（ペドトランスファー中のカピン）が融合してしまった。これを直視した生物は（アラスカ本人以外は）精神障害を起こして発狂死するため、常に仮面を着用している。しかしこの断片のおかげで知能が急速に向上し、たちまち帝国屈指の重要人物となった。　カピン断片は近くで超心理エネルギーが使われていればそれに反応して発光するが、その場合たいていアラスカの精神も不安定な状態に陥ってしまう。特殊能力というより「障害」と呼ぶ方が良いのかも知れない。	存命
パトゥリ・ロコシャン	男性	３４３２年	サイココピィスト	？	テラナー（惑星カマシュ出身）。太陽系秘密情報局少佐。本名は「パトリ・シャングリノンスコウエ・バトゥラチノ・サグリマット・ロコシャン」、ニックネームは「パシャ・パサロク」。常に一家の守り神「ルログ」像を持ち歩く。他の知性体の精神をコピーしてその相手になりきってしまう、という能力を持つ。	存命
ルログ	無し	３４３２年	（ロコシャン家の守り神）	もう何でもあり	ロコシャン家に代々伝わる神像。ロコシャン家の先祖が宇宙空間で拾った、人の形に見えなくも無い像。ただし高度な知性と魔法としか言いようの無い超能力を持ち、色々騒ぎを巻き起こした。その正体は、時間を超越した存在「ドゥル」、別名”超ロボット”ラッキー･ログが通常空間に投影した、実体を持つ影である。３４４１年にパトゥリ・ロコシャンに正体を明かし、ラッキー・ログが帰還したことでルログ像自体は消滅した。	３４４１年
レスカ・ロコシャン	男性	３４３７年	ファウナマイスター（本能工作者）	？	テラナー（惑星カマシュ出身）。パトゥリ･ロコシャンの祖父。孫を連れ戻しに来て、なし崩しに帝国の仕事を手伝わされる羽目になった。動物の本能に働きかけてコントロールできる。動物使いと言っても良い力の持ち主。	？
タッチャー・ア・ハイヌ	男性	３４４１年	インスピラント？	インスピレーション能力？	テラナー（火星人）。タ゜ライモク・ロルヴィクの部下で常にこき使われている。インスピレーション能力を持つ、という話だが、単に勘が良いとかいうレベルの気もする。	存命

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