ペリー･ローダン百科事典 第13サイクル「バルディオク」 ５．ノンセクション |
| ■80年計画（承前） |
３５８１年にケロスカーが立案した、銀河系から公会議勢力を退去させる計画。３５８１年１０月開始、３５８５年３月終了。 計画の内容は以下の通り。 （１）ラール人に、公会議内部に裏切り種族が存在すると思い込ませ、独自に動くように決意させる。これにより、公会議種族（ラール人・ヒュプトン・マスティベック人）の同盟関係を破壊して弱体化させる。 （２）マスティベック人に見捨てられ、エネルギー不足に陥ったラール人に、次元トンネル経由での別銀河への進出を指示する （３）ラール人をブラックホール製造にかかりきりにさせ、エネルギーを浪費させると同時に銀河種族への圧力を軽減させる （４）ラール人艦隊を次元トンネル経由で閉鎖したダッカル次元風船に送り込み、そのまま閉じ込めてしまう （なお、ラール人に次元トンネルを製造させる理由は、当初と途中からで全く別のものになっている。 ・当初＝他の公会議種族が銀河系に侵攻してくる前に、ダッカル次元風船に侵攻するという予防的侵略のため。また、この際にマスティベック人が銀河系に帰ってくることを期待する。 ・途中から＝ダッカル次元風船、もしくは他の公会議銀河に移動し、そこでマスティベック人のピラミッドを見つけ、エネルギーを補給するため） ３５８１年１０月に開始。３５８４年には、マスティベック人はラール人との同盟を破棄して銀河系から退去し、その結果ラール人はエネルギー危機に陥った。しかし、その後のブラックホール製造で８０年かけるはずが、ケロスカーは「ホワルゴニウム・ショック」によって能力が減退したことで計画がコントロールできなくなり、ブラックホールは１年もかけずに３５８５年に完成した。 ３５８５年３月、ラール人はブラックホールの次元トンネルを通って退去し、銀河系は３４５９年から１２６年ぶりに解放された。 |
| ■“巡礼の父”計画（４０６巻／８１２話） |
３５８４年頃、超越知性体“それ”がジュリアン・ティフラーに伝えた、ガイア人の地球への移住計画。 ３５８４年時点で、地球は異銀河ガヌール銀河に存在し、ほぼ無人の状態だったが、“それ”は目的を説明しないままガイア人が地球に移住する計画を示唆した。そのため、ガイア人の多くがこの無意味とも思える計画に抵抗し、ティフラー自身計画の意味を図りかねていた。 ３５８５年３月、ラール人が銀河系から撤退し銀河系が解放されると同時に、“それ”は地球を太陽系に戻す事を説明し、この計画が本来の位置に復帰した地球への再入植であることがようやく明らかになった。 ３５８５年６月に地球が太陽系に帰還すると計画は実行に移され、同年１２月までにガイアの住民のほぼ全てが地球に移住し、ガイアに存在した新アインシュタイン帝国（ＮＥＩ）は発展的に解消された。また、銀河系各地のテラナー居住惑星にも迎えの船が送られ、希望者もテラへ移住した。 ●初出＝４０６巻・８１２話・「ホワルゴニウム・ショック」・３５８４年頃 |
| ■宇宙の城（４２５巻／８５０話） |
３５８５年頃に物語に登場した、「強者」の使用する拠点施設。 七人の強者が一つずつ所有している｡一種の宇宙ステーション的な存在と思われる｡ ●初出＝４２５巻・８５０話・「バルディオク」・３５８５年頃 |