ペリー・ローダン百科事典 第６サイクル「Ｍ−８７」 ５．ノンセクション |
| ■時間警察（１６２巻／３２３話） |
２４３５年にテラナーが遭遇した軍事組織。 大小マゼラン星雲が本拠地。銀河系および大小マゼラン星雲において時間移動を特殊な方法で監視しており、時間移動を行った種族を殲滅することを目的としている。理念は「歴史を改変する危険の有る時間移動を阻止する」という崇高なものだが、実際は自分たちが有罪と判断した種族を一方的に「時間犯罪者」として断罪する独善的な組織である。 組織構成は以下のとおり。 （１）第一震動力 最上位の存在。種族名「ウレブ」。指導者種族。マゼラン星雲内の秘密の場所から指示を出す。下位種族には正体を隠している。 （２）二次制約者 上から二番目の存在。種族名「震動守護者」。戦闘担当種族。精鋭部隊で、後述する三次制約者が敗退した場合にのみ出動する。 （３）三次制約者 最下級勢力。種族名「パーリアン」。戦闘担当種族。一般部隊。 時間警察はおそらく紀元前６万〜５万年前のどこかの時点で誕生した。ウレブは種族全体が「他の種族が時間改変で自分たちを滅ぼそうとしている」という根拠の無い恐怖を抱いており、そのため歴史改変阻止のための組織を設立した。そして、以後、銀河系や大小マゼラン星雲で何度も軍事行動（自称”時間犯罪者の処罰”）を行った。 紀元前５万年頃の、ハルト人のレムール帝国への攻撃も、その実体は惑星ハルトに基地をおいた時間警察の攻撃に他ならなかった。当時のレムール人の時間実験が時間警察に探知されたために起こった戦争だった。 ２４３５年に時間警察はテラナーに対して懲罰攻撃を開始した。これは約３０年前の「島の王たち」との戦い（２４００年〜２４０６年）の間に行われた時間移動を処罰するためだった。テラナーの無実の訴えも空しく、時間警察の誤解を解くことは出来なかった。時間警察の猛攻で太陽系艦隊は大打撃を受け、太陽系も廃墟となった。 時間警察は、２４３７年にウレブがＭ−８７銀河の支配種族「中枢部の設計者」に根拠地「エネミー星系」ごと滅ぼされたことで消滅した。 ●初出＝１６２巻・３２３話・「時間警察」・２４３５年 |
| ■サンダーボルト・チーム（１７５巻／３５０話） |
２４３６年に物語に登場したシガ星人のＵＳＯスペシャリスト６名からなる部隊名。ハルト人型戦闘ロボット「パラディン」を運用するチーム。 メンバーは以下の６名。 ・ハール・デフィン少佐 パラディン司令。感情エンジニア。Ｓｅｒｔ（シミュルタン情緒反射（エモシオ･リフレックス）トランスミッション）能力者。思考で機器を操作する能力者。パラディンの操縦者。 ・ミルス・ティン大尉 主席エンジニア。デッキ４勤務。発電責任者。 ・アモス・リーゲラー大尉 機関エンジニア。運動機能全般担当 ・ドロフ・レテキン大尉 数学論理専門家。計算・探知センターのチーフ。 ・クール・アラカン少尉 サイバネティックス。デッキ３勤務。 ・ダート・ヒュロス少尉 高エネルギーとメカ兵器の専門家。火器管制担当。 ●初出＝１７５巻・３５０話・「ロボット・パトロール」・２４３６年 |