ペリー・ローダンの魅力 |
| ローダンシリーズの魅力と言えば、個人的には「ワクワク感覚」ですね。 まず、『２０世紀の人類が異星の超技術を入手し、わずか数隻の超光速宇宙船で銀河を駆け巡り、強大な敵を向こうに回して、知恵と度胸とハッタリと超能力、で危機を次から次から突破してゆく』という導入部（１〜２５巻)の展開は、まさに痛快の一言に尽きます。この２５冊でシリーズにほれ込んでしまった人が多いのでは無いでしょうか。 地球がある程度強力な国家の体裁を整えてからも、勢いは止まりません。太陽系征服を狙う巨大星間帝国、異時空宇宙からの侵入者、さらには銀河中枢部・辺境・銀河系の外等から次々と出現してくる未知の勢力と、強大な敵がそれこそ休む暇も無く人類（テラナー）の前に立ち塞がります。 さらに、１００巻以降はついにローダン達は銀河系を飛び出し、他銀河へも舞台を広げてゆきます。アンドロメダ星雲を皮切りに、Ｍ−８７銀河、グルエルフィン銀河（ＮＧＣ４５９４）、ｅｔｃｅｔｃ、冒険の舞台はとどまるところを知らず、敵も尽きることは有りません。 このように広大な舞台を背景に、ストーリーは冒険ＳＦのあらゆる要素を詰め込んで展開します。銀河帝国、大宇宙艦隊、超能力、時間移動、神のごとき精神生命体、巨大ロボット頭脳、異時間宇宙、機械生命、等、もう何でも有り、です。 どんどん広がる舞台、次々と出現する強敵、グングン高性能化する宇宙船、果てしなく強化される兵器群、と、単純では有りますが胸躍らす要素に満ち満ちており、新しいストーリー展開に突入するたびに「次の舞台は？今度の敵は？」等と期待しながら、本の粗筋に目を通さずにはいられません。 とても大きなシリーズだけに、１〜２冊手にしただけでは全体像がつかめず魅力が解り難いと思いますが、２５冊単位で読み通したとき、きっと得られるものが有るはずです。日本で４０年間（本国ドイツで５０年間）続いてきたのは伊達では無いと解ると思います。（特に１〜２５巻はお勧めです）。 |