| Ｓｅｅ Ｉｎ 青（シーンＡＯ） | ||||
| アリスソフト | ||||
| 対応機種 Ｗｉｎｄｏｗｓ95/98 | ||||
| アドベンチャーゲーム | ||||
| 恋愛物 | ||||
| 発売日 ２０００年４月１４日 |
| ■執筆日：２０００年７月９日 | |
| ■評価 | |
（５点満点で）２点 ・グラフィック＝４点 ・シナリオ ＝２点 一言コメント＝アリスソフトには珍しい恋愛系ゲームですが、正直ハズレ。 |
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| ■プレイ時間 | |
初回＝ ３時間 合計＝１１時間４０分（全エンドを確認） |
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| ■ゲーム紹介 | |
老舗アリスソフトが作成した（アリスソフトにしては珍しい）恋愛系アドベンチャーゲームです。 |
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| ■スタッフ | |
監督＝？ シナリオ＝イマーム 原画＝ＭＩＮ−ＮＡＲＡＫＥＮ |
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| ■ストーリー | |
西暦２０５０年の海洋都市アンドルード。主人公「深海 京夜」（変更可能）はアンドルード海洋学園・海洋科の２年生で、二年前に事故で両親を亡くしてから一人暮しを続けていました。７月、従姉妹の「帆波 結衣」がアンドルードに引っ越してきますが、肝心の新居が未完成なので、完成までの３週間、京夜と同居することになりました。この三週間の間に京夜を何が待ち受けているのでしょうか。 |
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| ■ゲーム概要 | |
ゲームジャンルは、デジタルノベルというか、コマンド選択の無いアドベンチャーというか、です。基本的に一本道で展開し、たまに出てくる「マップから移動先を選択（移動するたびに時間が経過）→ヒロインと出会う」という要素でヒロインが決定されます｡ 内容はオーソドックスな学園恋愛物で、ＳＦ要素は実に希薄です。一応、日常生活に「潜水艇に乗っての実習・作業」という描写が有ったり、ヒロインによってはそれなりにはＳＦしていますが、たいした物でも無く、「ＳＦ」という点に期待すると肩透かしは確実でしょう。 雰囲気は、暗くも無く、かと言って明るいと言えない、実に微妙な線です。プレイして滅入る事はありませんが、ウキウキしてくるという作品でも無いですね。 ゲームの期間は、基本的に７／１〜７／２１の３週間（＋後日譚的部分も有り）で、１日単位で進行します。 平日は、まず学校で一本道のストーリーをプレイし、続いて放課後に表示される街のマップから、一日あたり二回移動場所を選択します。ここで目標のヒロインのところへ行き好感度を高めます。キャラがいる場所はマップ上で明るく表示され、さらにカーソルをセットすればキャラ名まで解りますので、この辺りは全く面倒さは有りません。休日（日曜）は、好感度が高いヒロインのイベントが自動的に展開します。 ゲーム中に、ほんの時たま二択の選択肢がでますが、内容は「ヒロインの誰かの様子を見に行く／無視する」という様なあからさまな物なので、まず迷うことは有りません。 この作品の特徴の一つが「凌辱イベント＝ＯＮ／ＯＦＦ」指定です。これはコンフィグで設定をＯＦＦにすると、ヒロインの悲劇的なシーンを１００％回避出来る、という物で、基本設定はＯＦＦになっており、御好みに応じてＯＮにして欲しい、という姿勢です。ただし、ＯＦＦのままであれば、当然ですがＣＧは１００％にはならないばかりか、その手のシーンが無いまま終るキャラすら出ますので、覚悟した方が良いでしょう。ちなみに私は最後まで「ＯＦＦ」にしていました（だってアリスソフトのゲームの陵辱シーンってホントに不愉快なんですもん）。 セーブポイントは計２４箇所有り、ゲームの長さから考えればまず十分です。しかし、「上書きセーブ時に何も確認してこない」「選択肢表示時はセーブ不可」等不親切ですし、「メッセージ早送りモードは未読の文章を平気でスキップする」という無神経さに加えて、最近は標準に近いメッセージ巻き戻し機能も用意されていません。インタフェースに対する配慮の欠如ぶりは相変わらずというところでしょう。 |
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| ■原画・ＣＧ | |
原画はベテラン「ＭＩＮ−ＮＡＲＡＫＥＮ」氏。相変わらずキャラは可愛いのですが、イベントＣＧの枚数はヒロイン一人当たり１２〜３枚程しか有りません。折角のデートイベントの時ですら、立ちＣＧと台詞だけで済ますのは止めて欲しいものです。 |
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| ■感想 | |
はっきり言ってめちゃくちゃ物足りないです｡とにかく中身が薄いこと薄いこと。 登場キャラクターは「熱血型主人公」「クールな天才型友人」「《お兄ちゃん》と慕ってくれる従姉妹」「笑顔が可愛い娘」「大人しい姉と元気な妹」「ほっておけないタイプの先輩」など、設定が定番なら、台詞・行動もどこかで見聞きしたようなものばかりで、シナリオライターの独創性がさっぱり感じられず、頭を抱えたくなりました。あと、個人的に言えば、主人公が途中でたれるウンチク（拳法、ゲーム、その他）が、得意げに語る割に底が浅い物ばかりなので辟易しました。 さらに物語は量が少なく中身も薄く、全く物足りませんでした。未来を舞台にした恋愛物という事で、「典型的学園恋愛物」「ＳＦ要素込み学園物」「ジュブナイルＳＦ風恋愛」まで色々と用意されてはいますが、どのヒロインの話を選ぼうと底の浅さは不変で、大した満足感も得られないままエンドとなります。 感動系のシナリオも有るのですが、結末までに効果的な布石を打っていないので、心の準備が整っておらず、クライマックスの泣かせのシーンに来ても心は醒めたまま、という状況で、もったいないと思うばかりでした。 キャラは個性がない、設定は底が浅い、話は短い、の三重苦で、もう何といっていいやら・・・、とにかく失望の一言でした。 アリスソフトは他社の様に安易に恋愛物を量産しない、というポリシーを持っているそうですが、そもそもブランド的に向いていないよ！と感じたゲームでした。 なお、未プレイの方のために、琴里編について一言だけ。「出会った時からもう一度」。この言葉を胸に刻みつつプレイして頂きたいと思います。 |
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| ■最後にネタバレ感想 | |
なし。 |
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