| Ｐｉａキャロットへようこそ!! ２ | ||||
| カクテルソフト | ||||
| 対応機種 Ｗｉｎｄｏｗｓ95/98 | ||||
| アドベンチャー＋シミュレーションゲーム | ||||
| 恋愛物 | ||||
| 発売日 １９９７年１０月３１日 |
| ■執筆日：２０００年４月１２日 | |
| ■評価 | |
（５点満点で）３点 ・グラフィック＝５点満点 ・シナリオ ＝１点 一言コメント＝絵だけゲーム。絵は物凄く良いですけど・・・ |
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| ■プレイ時間 | |
初回＝約５時間 合計＝２１時間４０分 （ワンプレイは１時間３０分程度） |
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| ■ゲーム紹介 | |
カクテルソフトから発売された恋愛系アドベンチャー＋シミュレーションゲームです。前年（１９９６年）に発売された「Ｐｉａキャロットへようこそ！」の続編ですが、話のつながりは無く単独でプレイ可能です。 原画に１９９７年当時大人気だった「ＣＨＡＲＭ」「甘露樹」「みつみ美里」の三氏を起用し、それだけで発売前の盛り上がりは物凄い物が有りましたが、さらにエンタープレインのゲーム雑誌「Ｅログイン」でゲームに登場させるファミレスの制服の人気アンケートを取ったりして話題作りにも余念が無かっただけに、発売日の人気はまさに狂乱と言ってもよいほどでした。 そして、その後、コンシューマー移植（セガサターン版）、小説化、アニメ化、漫画化、等、広範囲に展開し、未だにＦ＆Ｃの代表作の一つと言っても過言ではないタイトルです。 |
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| ■スタッフ | |
監督・原案・脚本＝稲村竜一 原画＝ＣＨＡＲＭ・甘露樹・みつみ美里 |
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| ■ストーリー | |
主人公「前田耕治（変更可能）」は、二度と来ない高校三年生の夏休みを満喫しようと、軽い気持ちでファミレス「Ｐｉａキャロット２号店」のアルバイトを申し込みます。しかし面接の際、自分の甘さを思い知らされた耕治は、一転、気合いを入れてバイトに励むことにしました。この夏、彼をどんな出会いが待ち受けているのでしょうか？ |
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| ■ゲーム概要 | |
発売当時、カクテルソフト（Ｆ＆Ｃ）が得意としていたお手軽な恋愛系ゲームです。明るく楽しい雰囲気の中、ストーリーがポンポン進む、まさに当時の恋愛物のスタンダードというべき内容です｡ちなみにシステムなど何もかもが殆ど前作「１」と一緒ですね。 プレイヤーは喫茶店のアルバイトとなり、自分のパラメーター（容姿、根性、学力、等）を向上させながら、目的の女の子とのイベントを発生させ、ハッピーエンドを目指します。 ゲームの期間は７月２７日〜８月１２日の約３週間で、一日単位で進行します。基本的に午前中は自由時間なので「何処かに出かけて誰かに会う」「電話をかける」「勉強などで自分のパラメータを上げる」等を行います。午後は「Ｐｉａキャロット２号店」でのアルバイトで、帰り際に御目当てのキャラに話しかけたりして好感度を上げます。 Ｐｉａキャロットでの仕事内容は、ウェイター、皿粗い、キャッシャー等、６種類で、一週間毎に向こう一週間分をまとめて選択します（内容は一日単位で指定可能）。仕事内容により、上昇するパラメーターが違うだけでなく、特定の仕事でないと発生しないイベントも有ります。 最終日にお目当てのキャラに連絡を入れ、告白場所にやってきてくれればハッピーエンドとなります（例外有り）。 セーブポイントは１０個有りますが、セーブ・ロード出来るのは一日の始めと終りだけなので、その日のイベントが長かったりすると、やり直したい時に面倒です。ロード出来る様になるまでにやり直したい場合は、（「タイトルに戻る」というメニューが無いので）、いちいち「ゲームを終了→再起動→データロード」という手順を踏まされるのが大変でした。 あと、ゲームの進行には全く関係有りませんが、（前作から引き続いて）ウェイトレスのコスチュームを選択できる「ユニフォームセレクトモード」が用意されています。私としては、もちろん「メイドタイプ」が最高にお気に入りですね。 |
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| ■原画・ＣＧ | |
原画はＣＨＡＲＭ・甘露樹・みつみ美里の三大原画家です｡しかもそれをＦ＆Ｃの強力グラフィッカー陣が超ハイクオリティの絵に仕上げています｡それだけに当時ＣＧを見ただけでもう飛びつきたくなるくらいでした。当時のＦ＆Ｃ系の絵の凄さをまざまざと見せ付けられます。 |
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| ■感想 | |
絵の素晴らしさとシナリオの薄さが混在する、いかにも当時のカクテルソフトらしい作品です。 とにかくシナリオがとっても薄い！！ このゲームは、ヒロインが（隠しキャラも含め）１０人もいますが、どのキャラも非常に印象が弱かったです。例えば、ヒロインの内、Ｐｉａキャロットで働いているウェイトレス達５人は、誰もが殆ど同じスケジュール（御盆休みの旅行等）なので、どのキャラも印象がかなり重なってしまい、「顔と名前が違うだけの実質同じキャラ」をクリアしているような気持ちになってしまいました。この様に、このゲームは、恋愛物に不可欠とも言える「ヒロインを印象づける要素」、つまり「印象的な個性」「心に残る台詞」「印象的なイベント」等がさっぱり無かったと思います｡少なくとも私にはまったく記憶に有りません。 オープニングおよびゲーム序盤の数日間に、各ヒロインの簡単な顔見せが有りますが、以後、どのヒロインのストーリーに進んでも、他のキャラとの共通イベントが多い＆そのヒロインだけのイベントが少ない、為、どのキャラを攻略していても、あまり他のヒロインとの話の違いが感じられませんでした。 ファーストプレイ（一番好みの「皆瀬葵」さん狙い）こそ、Ｆ＆Ｃ独特の恋愛ゲームの雰囲気に浸って楽しく過ごせたのですが、何回も繰り返して行くうちに、前述の通り「キャラ毎に重なっているイベントが多い」ので、内容の底の浅さにほどなく飽きが来てしまい、もう４人目以降くらいからは、楽しさより意地でプレイしていました。 まあ、Ｆ＆Ｃ作品に過剰にシナリオに期待していなかった事は事実ですが、ヒロインを多くして話が薄いなら、もう少し人数を絞って話を濃くして欲しかったです。前作も濃密なストーリーとは言えませんでしたが、本作はさらに薄味になっていた感が強く、大変残念でした。 ビジュアルの美しさはもう伝説的なレベルでしたが、中身の薄さには耐えがたいものが有りました。慣れてくればワンプレイが２時間を切るくらいの御手軽さですが、それでも内容が薄いので、４人目くらいからは苦痛の中でプレイせざるを得ませんでした。私としては、雑誌やパッケージでＣＧを見て「おお、面白そう」とワクワクしていた頃が一番幸せだった気がします。クリアして満足感より解放感が先に立った、ちょっと悲しい作品では有りました。 |
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| ■最後にネタバレ感想 | |
なし。 |
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